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代表者のブログ

最近思った事、気がついた事

日本は世界の「ひな型」である 0

一冊本を紹介しておきます。 高橋乗宣さんと浜矩子さんの共著の「2012年、資本主義経済は大清算の年になる」です。 実はまだ読んでいないのですが、帯を見ただけほぼ内容が想像できました。 表帯には「欧州大崩落で、第二次世界恐慌の幕が開く・・先進国の富が消失する」とあり裏帯にはこの本の構成が紹介されています。

曰く 第一章 資本主義経済の大清算が始まった 第二章 欧州発国家破たんの連鎖が地球を覆う 第三章 ルールなきジャングル化に向かう地球経済 第四章 崩落寸前の日本経済に残された活路 第五章 1ドル50円時代は目前に迫っている 第六章 日本が成熟経済のお手本になる と言った章建てです。 高橋さんは元々悲観論者でその主張は一貫しています。 同志社大学の浜矩子さんも同じような論調で書いてらっしゃり、ようやく「資本主義の終焉が世に広く理解されだした」の感を強くしました。 読んでないのにここでは詳しく解説できませんが、タイトル見て一番その通り!と思うのは第六章「日本が成熟経済のお手本になる」です。

資本主義の終焉と言う事を判りやすい言い方で言いかえると ①永遠に成長が続くと言う幻想の終焉 ②お金のみが至上の価値であるという幻想の終焉 という点に集約されるでしょうか?

前回も書いた以下のドラッカーの言葉はその事を象徴しています。 「われわれは経済発展が最高の目的であるとする信条を捨てなければならない。経済的な成果を最高の価値とすることをやめねばならない。それは数多くの価値の一つでしかない。経済的なことだけを目的とすることをやめるということにはもうひとつ意味がある。それは、人はみな経済人(エコノミック・マン)であり、人の行動の動機は経済的であり、自己実現は経済的な成功にしかないという考えを捨てることでもある。われわれは、人間とは何か、社会の目的は何かということを今一度考えねばならない。その上で自由で機能する新しい社会をつくりあげなければならない。それには新しい理念が必要だ。それは、哲学あるいは形而上学の中に見つけなければならない。」

日本はこの20年ほど世界中に負け組としてバカにされてきたような傾向がありましたが、実は日本が世界の最先端を走っていたのですね。 その事に気がつかない政治家や経済人があまりに多いのが情けないです。 この間世界経済を引っ張ってきたように見えてきた欧米や中国は実は、カーレースで言うと周回遅れみたいなもので、これから日本が通ってきた道(さらに険しい道です)をたどることになります。(もうたどっています。)

さらに険しいというのはデリバティブなどのインチキ金融商品で日本の何十倍、何百倍とバブルを膨らませたからです。その崩壊の大きさも空前絶後になります。 だからこの本の資本主義の清算という話は大げさではないのです。 その意味ではいよいよ日本の時代、アジアの時代がやってきます。 色々な予言者が「日本は世界のひな形である。世界で起こる事、良い事も悪い事も日本から起こる」と予言していますが、その通りになるでしょう。 世界はこれから大変です。日本も勿論その影響はありますが、一番軽く受けるでしょう。

ちなみに日本がひな形と言うのは日本列島の形にも表れています。 九州はアフリカや南アメリカの形に似ていませんか? 本州はユーラシア大陸に良く似ています。世界地図で見てください。 四国はオーストラリア。 北海道は北アメリカに良く見ると似ています。 一つのものが大きく壊れるときには苦痛が伴いますが、それは新しいものが生まれる苦痛でもあります。 きっと日本にも世界にも素晴らしい時代が待っています。 その意味では大いに楽しみです。 http://www.amazon.co.jp/2012%E5%B9%B4-%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E7%B5%8C%E6%B8%88-%E5%A4%A7%E6%B8%85%E7%AE%97%E3%81%AE%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E4%B9%97%E5%AE%A3/dp/4492395601/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1321764944&sr=8-1