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最近思った事、気がついた事

「状況は問題ではない。私の在り方(状態)が問題なのだ」「Circumstances don’t matter. Only my states of being matter.」 0

前回に続きバシャール関連です。

バシャール動画

バシャールは上記のビデオで「望むリアリティーを創り出すマントラ」を紹介しています。 それはこういうものです。 「Circumstances don’t matter. Only my states of being matter.」 日本語にするとこうなります。 「状況は問題ではない。私の在り方(状態)が問題なのだ」

バシャールによるとこの世に存在するのはたった一つの意識です。「私」の意識です。 よって状況というのは私と言う意識の反映でしかないとします。バシャールの例えに拠れば、この世の現実とは丁度「鏡で囲まれた部屋の中で鏡に映った自分自身を見ているようなものだ」という事です。 もしそうであれば、現実に状況として起こっている問題、というのは私の状態の反映である、という事になります。

人生におけるいずれかの問題の解決方法として先ず我々の頭に想起されるの「状況を変える」という事です。 「不幸の原因である(と思われる)状況を変える事」で、「不幸であるという状態を変える」という事です。しかし、バシャールはこれが誤りであると言っています。 「なるほど!」と思えます。

とは言え「鏡で囲まれた部屋の中で鏡に映った自分自身を見ている」という考え方は現実感覚として一般には受け入れがたいものだと思います。 しかし、バシャールは繰り返し、彼の言う事は観念論ではない、これは哲学や心理学の問題ではなくて、「物理学なのだ」という事を述べています。

バシャールの言う事が正しいかどうかを科学性を以て完全に説明するのはなかなか難しいですが、物理学や量子力学の新しい知見は、バシャールの言う宇宙観(例えばパラレルワールドの存在など)に対してきわめて肯定的である、という事は言えると思います。 少し言い方を変えると、宇宙で起こっている事と人生で起こっている事の共通性に対する合理性のある説明としてバシャールの知見は有効である、という事です。

ちょっと難しい物言いになり、けむに巻くような事になったら申し訳ないので、実際にこのマントラの有効性について例証を上げて述べてみたいと思います。中村天風さんも同じようなことを仰っています。 中村天風さんの教え 「感謝を先とせよ」 天風さんは講話の中でイギリスの諺(ことわざ)を紹介しています。 それはこのような諺です。「Put the cart before horse」(馬の前に馬車を置く)。

ネットで翻訳すると「主客転倒」や「本末転倒」と出ます。 この言葉の意味は、「馬の前に馬車を置いている」という事です。走らせたいなら馬車の前に馬を置け、と言う事です。 この諺を紹介しながら天風さんはこのようにおっしゃっています。(以下は私の記憶で天風さんの講演を正確に引いたものではありません)。

「だから皆さんも、幸せになりたかったら、先ず感謝しないとダメなんだよ。でも、あんた達の中にはこういう奴もいるだろうな。『先生、私の人生、何も良い事なんかないんですよ、仕事は××、女房は××、子供も××、その上カネもない(自分の人生の不幸を数え上げて)、こんな状態で、どうしたら、感謝なんかできるんです?』ってね。」

「でも本当に幸せになりたかったら先ず感謝しないといけないんだ。そんな奴だって、三度三度ご飯(オマンマ)は食べてるんじゃないか。五体満足じゃないか。何よりまず生きてるじゃないか。そのことに感謝しろ、と言っているんです。そうして感謝できれば皆さん方の人生は感謝に相応しい状態に知らず知らずに入っていくんだ。これが宇宙の動かすべからざる真理なんだ。」

ここで天風さんがおっしゃっているのはバシャールの言っている事と同じです。 「状況は状態の反映である、だから感謝している状態であれば、感謝しうる状況になる」という事です。 偶然入ったあるお店に「あたりまえ」というタイトルの詩が貼ってありました。添え書きに「悪性腫瘍、大腿部切断三十七歳で亡くなった医師、井村和清氏の詩」とあります。

あたりまえ
あたりまえ、こんなすばらしいことを
みんなはなぜ喜ばないのでしょう。
あたりまえであることを
お父さんがいる
お母さんがいる
手が二本あって 足が二本ある
行きたいところへ自分で歩いて行ける
手をのばせば何でもとれる
音がきこえて 声が出る
こんなしあわせはあるでしょうか
しかしだれもそれをよろこばない
あたりまえだと笑ってすます
食事がたべれる 夜になるとちゃんと眠れ
そして又朝がくる 空気を胸いっぱいすえる
笑える、泣ける、叫ぶこともできる、走り回れる
みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを みんな決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは
それを失くした人たちだけ
なぜでしょう あたりまえ
添え書きに「悪性腫瘍、大腿部切断三十七歳で亡くなった医師、井村和清氏の詩とあり」
あたりまえ、こんなすばらしいことを
みんなはなぜ喜ばないのでしょう。
あたりまえであることを
お父さんがいる
お母さんがいる
手が二本あって 足が二本ある
行きたいところへ自分で歩いて行ける
手をのばせば何でもとれる
音がきこえて 声が出る
こんなしあわせはあるでしょうか
しかしだれもそれをよろこばない
あたりまえだと笑ってすます
食事がたべれる 夜になるとちゃんと眠れ
そして又朝がくる 空気を胸いっぱいすえる
笑える、泣ける、叫ぶこともできる、走り回れる
みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを みんな決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは
それを失くした人たちだけ
なぜでしょう あたりまえ
この詩の言いたいところは天風さんの仰る所と同じですね。
バシャールは以下の動画でも同様の事を別の切り口で述べています。
マザーテレサの教え 「言葉を変える」
このように考えると問題解決の唯一のカギは「状況の改善」にはなく、「自分の状態をどう変えるか?」という事になります。その為に有効な方法をもう一つ紹介しましょう。 マザーテレサの言葉にこのようなものがあります。

思考に気を付けなさい、あなたの思考は言葉になるでしょう、

言葉に気を付けなさい、あなたの言葉は行動になるでしょう。

行動に気を付けなさい、あなたの行動は習慣になるでしょう、

習慣に気を付けなさい、あなたの習慣は人格になるでしょう、

人格に気を付けなさい、あなたの人格は運命になるでしょう、」

運命が不幸なものであるなら、それを変えたければ、先ず思考を変えなさい、という事です。これもバシャールや天風さんの言うところと相通じる話ですね。しかし、思考を変えるというのはなかなか大変な事です。日常的な習慣として意識せずに抱いている思考パターン、いわば観念を変えるという事の難しさは誰もが理解できます。

そこで一つ提案したいのは、思考と言葉の順序を変えてみる、という事です。 「言葉に気を付けなさい」を最初に持ってくるのは良いアイデアで、より実際的です。 思考、考えを変えるというのは大変ですが、言葉を変えるというのは意識すればそう難しくないからです。だから、先ず言葉を変えるという事が大事です。 天風さん流に言えば、感謝の言葉を沢山使う、という事です。具体的には「有難う」「有難うございます」といつも言っていれば良いのです。

その言葉は徐々に思考を変えていきます。 聖書の冒頭にも「はじめに言葉あり」とあります。言葉の力と言うのは「言霊」というように強力です。だからこれをツールとして利用すればいいのです。

「世界平和の祈り」

言葉と共に有効なのは「祈り」という事です。 私の大恩人に甲田光雄先生がいらっしゃいます。 そのうち甲田先生に関してもどこかで書こうと思っていますが、先生は西式甲田療法で沢山の方をお救いになりました。私自身も何度も原因不明の体調不良を治していただきました。その甲田先生に教えて頂いたのが「世界平和の祈り」です。

世界平和の祈りは五井昌久先生によって提唱されたお祈りで、 「世界人類が平和でありますように、日本が平和でありますように、私たちの天命が全うされますように、守護霊さま、ありがとうございます、守護神さま、ありがとうございます。」 と言うものです。

五井先生は世界平和の祈りについて「個人と人類、同時成道の道である(個人、人類が共に幸せになる)」とおっしゃって、日常生活の中で、このお祈りの実践を奨められました。 祈りとは、言葉と共に思考を望ましい方向に強化し、望ましい状態をもたらすための一種のツールです。 「世界人類が平和でありますように」という願いは当たり前のこととして共感、納得できます。 そしてこの願いを日常の思考、即ち観念化するのが祈りです。

これによってバシャールや天風さん、またマザーテレサの言うように、自身が「愛と平和」の状態となり、実際の世界と人生にそれにふさわしい状態をもたらすことが出来る、という事になります。祈りとはそういったものです。 「祈り」や「祈り言葉」はその人が納得できれば、何でもいいのですが、甲田先生に教えて頂いた「世界平和の祈り」は強力なツールであると思います。 今日は中村天風さん、マザーテレサ、五井昌久先生の言葉を紹介しつつ、バシャールのマントラを解説しました。 これがお役にたてば幸いです。「Does it make sense?」