Notice: Undefined variable: show_stats in /export/sd201/www/jp/r/e/gmoserver/1/3/sd0184813/institute.jpn.com/blog/wordpress-2.8.2-ja-undernavicontrol/wp-content/plugins/stats/stats.php on line 1384

代表者のブログ

最近思った事、気がついた事

見えないものが世界を動かしている 0

私は思考回路は文科系で数学以前に算数も苦手なんですが、時々物理学の入門書を読みます。 お気に入りはミチオ・カクさんの「パラレルワールド」で、この本の記述は講演でもよく引用します。また最近も村上斉さんの「宇宙は本当にひとつなのか」という新書を読みました。 この冒頭に「科学が知見できた元素エネルギーは全宇宙の4.4%しかなく、残りの96%は全く目に見えない、今の科学では知見出来ないものである。」と言う趣旨の記述があります。判っている4%以外の96%のうち23%は暗黒物質で、73%は暗黒エネルギーだという事です。

暗黒とは未知という意味で、要はその存在は想像できるが、実態は全く分からない、という事です。 前述の「パラレルワールド」も多次元宇宙をテーマにしたものですが、5次元以上の多次元宇宙の存在は実験や観測に基づけば認めざるを得ない状況がある、という事です。 科学とは断定的で計数的なものですが、物理学は科学性の最先端を行くジャンルにもかかわらず、その知見に対してきわめて謙虚な一面を持っています。

要は「ほとんどの事は判らない」という事です。 その物理学の最新の知見が示すものが、表題に掲げた「見えないものが世界を動かしている」で、これが文字通り、世界と宇宙の実相なんですね。 この事を思い出したのは、毎回刺激を受けるチャンネル桜の先週の討論番組を聞いたからです。今回のテーマは平たく言えば「真の保守とは何か」という事でした。

簡単に説明すれば、保守の対極にあるものは革新であり、改革も同様の概念ですね。 保守と革新と聞くと守旧派と改革派、たとえば橋下市長と大阪市役所などを連想し、“改革礼賛”となるようですが、実際はそう単純ではありません。 明治維新以来というと言い過ぎかもしれませんが、戦後、また特に小泉政権以降、最近の橋下市長誕生に至るまで、改革、改革と進めてきたもの、あるいは近代資本主義がグローバリズムや新自由主義の名で進めてきたもの、それらは“改革”の名の下で進められてきたのですが、その結果がどうであったでしょう。

世界はより平和で、豊かに、更に約言すれば“幸せな世界”になったでしょうか? 今の日本と世界の現実がその答えです。 であるにもかかわらず、相変わらず「改革幻想」にとらわれている平成日本の病理の本質は何か、という事が討論のテーマだったわけです。

討論の中で寺脇さんという元文部官僚の大学教授が「文教委員会で文部省が提出した法案の審議をすると各党の主義主張が議論百出、全くまとまらないが、経産省の経済産業委員会の審議なんかは共産党まで賛成してあっという間にまとまる。要は金が儲かるという話は皆賛成になる。本来保守は“武士は食わねど高楊枝”でお金以外に価値を見出すものなのに、いつの間にか保守の側が経済至上主義に成り果ててしまった。結局、保守と保守でないものを分けるのは経済至上主義か否かではないか」という趣旨の発言をされます。

これを受けて、西部邁先生が「それはそうなんだけど、もっと本質的に言えば経済至上主義というのは、根本は金の話でしょう、金の話あるいは金を生み出す技術の話、それらは明確な形にしたり計量化できるものという事でしょう。これは本来、左翼的発想なんだ。そして日本はつまり形式と数量が整ったものが好きで、そういうものにしか価値を認めないという連中ばかりの国になったんだ。たとえば経団連なんかみんな左翼だ。形が明確でないと、数量で示されないと不安になるこういうものが左翼だからね。」と発言されます。

ここで西部先生が指摘しているのは、要は“産業革命以降、形があり、計量化できるもの、要は目に見えるものにしか価値を見いだしてこなかった西洋型の近代合理主義こそが保守と対峙するもので、それが現代の病理の本質だ”という事なんですね。(納得できます) その西部先生が原発問題を論じるときには、近代合理主義的な科学性に偏重するのはどうかと思いますが、それは別にして、ここでの議論は冒頭の物理学の「ほとんどの事は判らないのだ」という物理学の知見にもつながる議論と思えたので、今回ちょっと難しい話ですが、書いてみることにした次第です。

目に見えるものしか信じない、目に見えるものだけを頼りに生きていく、という事がいかに危うい生き方か、という事は、近代合理主義の行き詰まりを見れば明白ですが、個人の人生にあってもこのことは重要です。 スティーブジョブズはあのスタンフォード大学での伝説のスピーチでこのように述べました。「今やっている事がどこかにつながると信じてください。何かを信じてください。あなたの根性、直感、運命、人生、カルマ、その他何でも構いません。 その点がどこかにつながっていると信じていれば、他の人と違う道を歩いていても、自信を持って歩き通す事が出来るからです。それが人生に違いをもたらします。 」

興味ある人はYoutubeでこのスピーチを見てほしいのですが、ここでジョブズが言っているのは「人生を動かしている、目に見えない、不可知なるものを信じよ。人生を創造し、支配する目に見えない、不可知なものを信じることでこそ人生は開けるのだ」という事です。 敢えて言えば、根性、直感に…神仏、守護霊、天使、ご先祖様、を加えると更に判り易いと思います。

優れた物理学者(広く、すぐれた科学者はと言っても良いですが)が最終的に至る知見は宇宙と存在を支配する「何か偉大なもの Something Great」の存在です。ジョブズの言っているのもこの事に通じると思います。 こういうと単なる不可知論のように聞こえるかもしれませんが、実際は“合理的、科学的アプローチ”である程度、この「見えざる存在」に肉薄できます。

よく船井総研の小山会長と議論になるのですが、小山先生は早大の大学院で数学を学んだ人ですが、「前世はないと思う。どうしても信じることができない。」と仰います。 私にとっては前世とは「あって当たり前」で、そんなことは少し勉強すればわかるし、少なくとも自分の人生に起こったことでいえば、実証的にも証明できるものです。

少なくとも私自身は学習し、実証し、そして前世があることを納得しました。 そういうとそれは個人的な経験で普遍性はない、と言う人もいらっしゃるでしょう。 しかし、科学とは本来は仮説で成り立ち、その仮説で起こっている事象の合理的説明が出来れば、「正しい」と認証されるものです。同様の事は前世や神仏の存在に対しても可能だ、というのが私の意見です。

それでは前世の存在をどう合理的に説明するか・・・・・ですが、これ以上書くと長くなりすぎるので、今日はここまでとし、機会があればこの続きを書いてみたいと思います。 さて、今日の結論ですが、とりあえず言いたいのは“皆さんの人生を、世界をも動かしている「見えざる存在」についてもっと学びましょう。そして、それを意識しましょう。更にそれを通じて人生を豊かなものにしましょう”という事です。 そして、“その人生を豊かにする英知は古よりの伝統と習慣の中にあり、であるが故に革新でなく、真の保守こそが世界を救い得るのではないか。”という事です。

http://www.amazon.co.jp/s?ie=UTF8&keywords=%E3%83%9F%E3%83%81%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%82%AF&index=blended http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%9D%91%E5%B1%B1-%E6%96%89/dp/434498188X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1327491770&sr=8-1 チャンネル桜 討論 http://www.youtube.com/watch?v=jP-vv2L0exI

スティーブジョブズ・スピーチ

http://www.youtube.com/watch?v=DE8HrWmnLwA