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代表者のブログ

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アメリカ研修 日程 解説 参加者感想 0

日程表

第3回アメリカ研修 スライド抜粋

久しぶりにブログ更新します。1年ぶりに某社のアメリカ研修を実施し、昨日帰国しました。今回は7日間の研修でラスベガスとシアトルを訪ね、それぞれで優良企業の店舗や本社を訪問し、勉強してきました。現地では連日セミナーを行い、訪問企業の経営を解説しましたが、当初の狙い通り参加者の「モノの見方、考え方を変える」を変える研修に出来たように思います。それは以下の最終日の皆さんの感想にある通りです。今回ご一緒したのは1社、2つの業種の店舗の合計10名ほどの現場マネージャーが中心です。我田引水ですが人数が少ない分、かえって学びも多く、和気あいあいの研修になったと思います。今回はその日程表と現地で使った数百枚の講義スライドからの抜粋(上の日程表等の文字をクリックしてください)と参加者感想をアップします。以下は参加頂いたメンバーの感想(最終日)です。

本社 Dさん(ツアーリーダー) こちらに来て5日間アメリカ流通業視察を重ね、数々の店舗・企業を見てきましたが、そこには言葉は違えども、共通して顧客志向の「人々の生活を豊かにし、幸せをお届けする」という企業理念がありました。そして、そこに働く人々も等しくそれを理解し、共感し、自主的に行動する姿がありました。これがそれぞれの企業の強さになり、顧客のロイヤルティーを獲得する成長力の源泉になっていました。ザッポスのように「お客様に幸せを運ぶ」ことをミッションとして自ら行動できる人材を育てていくこと、これを私自身の会社におけるミッションとしたいと思います。今日のまとめセミナーではこれまでの研修内容をより深く理解することができ、メンバーそれぞれが「腑に落ちた」感触がありました。それは以下の参加者の最終日の感想にも明らかです。ツアーを振り返ったレポートは参加者それぞれ帰国後改めて作成、報告します。彼らの言動を見て参加者がこの研修の成果を帰国後の仕事で活かしていくことを確信しています。この研修に参加できたことに改めて参加者を代表して感謝申し上げます。ありがとうございました。以下は参加者感想です。

K店 Mさん 今日の最後の講義では外発的動機づけと内発的動機づけを勉強しました。外発を少なくして内発的動機づけを増やしていくのはなかなか難しいかもしれませんが、先ずは仲間から、更にお客様に対するサービスまで、内発的動機づけに優先させればおのずと売り上げが上がると思いました。それはパイクプレイスのフィッシュマーケットを見て実感できました。同じ魚を売っていても人の集まり方が違いました。有名な店なので当たり前と言えば当たり前ですが、それ以前に働いている人の顔つきが違い、楽しく働いている事がわかりました。それはフィッシュマーケットだけでなく、今日見たノードストロームや一昨日のザッポスでも同じでした。ノードストロームもザッポスの働き甲斐のある会社ランキングに入る会社だから従業員を大事にししてるからでしょう。笑顔が自然に出るのは当たり前です。自分なりに内発的動機づけのできる店にするにはどうしたらよいかを考えます。そしてリピータを大切にします。こちらに来て勉強して日頃店長の言っているビジョン「地域の人たちのためのK店」という事が改めて理解できました。色々気づかされること、学んだことが沢山あり、とても良い研修に参加できました。有難うございました。

S店 Mさん 5日間の研修は1から10まで「WOW!」の連続でした。店に帰ったらやりたい事が頭の中でグルグル渦巻いています。全部がすぐには出来ませんが、1つづつ「WOW!」を店の中に作っていきます。売り場づくりで学んだ「WOW!売場」や購買心理を考えた売り場にはすぐ取り組み成果を上げられるよう頑張ります。この研修にはS店で初めて参加させてもらったのですが、店のスタッフに先ずは「WOW!」と思ってもらえる人間になりたいです。更に周りのスタッフが「WOW!」が実践できるように今回学んだことを共有したいと思います。

H店 Nさん この研修に参加して、仕事に対する考え方が変わったと思います。仕事に取り組むときはただ言われたことをやっているだけでなく、お客様に「WOW!」と言っていただけるように期待を越えるサービスを提供できるように自分の頭で考えます。自分自身のモチベーションを外発的なものから内発的なものに変えて行きたいと思います。それによって店の全スタッフが楽しく仕事が出来る環境を作っていきたいと思います。とても充実したアメリカ研修でした。また機会があれば横井さんの研修に参加させていただきたいです。有難うございました。

J店 Hさん 5日間の店舗研修とセミナーでたくさんのことを学びました。今日のセミナーでは外発的動機づけと内発的動機づけの違いと内発が大事な事を学びました。自分自身のミッションやビジョンを持つことが大事なことも学びました。今回勉強した店舗企業に共通するのは「顧客の為」という事です。これから日本、職場に帰って考働することは先ずお客様に「WOW!」を与えられる準備です。“WOW売り場づくり”だったり、“後輩を褒める事”だったり、“今日紹介してもらった本を読んだり”・・・・沢山ありますが、一つづつ計画を立てて実行したいと思います。これまでと変わらない日常を続けていたら何も変わることが出来ないと思います。今回の研修は自分自身を成長させるとても良い機会になりました。そして「J店、変わったな」と言われるようになりたいです。このような貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。

N店 Mさん 自分自身の仕事のやり方と照らし合わせながら最後のセミナーに参加させて頂きました。昨日までの視察、研修で「楽しく仕事をする」ことがとても素晴らしいことである事など・・・多くの気づきのきっかけを貰ったのですが、実際に日本に戻り、店舗に行ったときにどうすればいいのかが正直判らず、迷っていました。でも今日の講義で涙が出そうになりました。私は身近なスタッフを大切にしているつもりだけだったのかもしれません。素直に「ありがとう」「頑張ったね」「一緒に頑張ろう」「大丈夫だよ」と伝えることから始めたいと思います。笑顔でいること、笑顔になることがこんなに大切なことだったと改めて気づかされました。本当にありがとうございました。アメリカに来れて幸せです。

O店 Kさん 今回の研修に参加させていただき、自分が入社したときやチーフ、ストアマネージャーになった時ときに思い描いていた理想の自分やお店づくりとどれほどかけ離れているのか、その時の気持ちを忘れ、スタッフの皆さんに辛い思いをさせたり、楽しく仕事をさせてあげられなかったか、という事に気づきました。自店舗のスタッフや私自身が仕事と人生が一つになっているかどうか問われたときに今はYESとは言えませんし、自信もありません。今回気づかせて頂いた多くの事を生かし、絶対に良い店、良い職場を作って行きます。

H店 Tさん 一緒に働いている仲間には楽しく働いてほしいと思いながら、毎日仕事をしているのですが、まだまだダメだな・・・、と感じました。横井先生のお話しを聞いて私が仲間にしてあげられること、“例えば任せること”や“理由をきちんと説明してあげる”ことなどから実践し、楽しい店にしていきたいと思いました。とても楽しい時間でした!本当の目的を自分自身忘れず、一緒に働く仲間のことを忘れることがないようにしたいと感じました。

N店 Oさん わたしは今まで外発的動機づけ(成果報酬)が、内発的動機づけに比べて大切だと考えていました。しかしこの研修を受講して、人間は内発的動機づけにより大きな成果を上げることが出来る事が良く理解できました。このことを活かすには「考え方を変える」ことが出来ればよいというのは分かるのですが、すぐには出来ないので、「モノの見方を変えて」スタッフ、お客様、会社のために頑張っていきます。横井さん、5日間色々ご指導ありがとうございました。またこの素晴らしい研修に参加させていただいた社長に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

本社 Wさん 今回の研修でモノの見方、考え方が変わりました。外発的動機づけが成果を下げるとは思いもよらなかったです。インセンティブでモチベーションが上がるのが当然のことだ・・・これが私の常識でしたが、内発的動機づけ、例えば人を褒めること、人間として成長することなど、今日学んだ多くの事が新鮮で、仕事だけでなくこれからの人生を生きていくうえでも参考になる話が聞けました。本当に勉強になりました。横井先生には多くの事を教えて頂き、心から感謝します。またこの研修メンバーに選んでいただいた社長にも心から感謝申し上げます。

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あなたに伝えたい大事な事 0

あなたに伝えたい大事な事

 ある若い人のために書いた文章ですが、どなたかのお役に立つかもしれないので、ここに貼り付けます。

生きていくうえで一番大事なことは「心」を広々と、大らかに、積極的に、働かせること。「働かせる」と書いたのは「自分の心」と思っているものが、本当は自分そのものではないからです。

実際の自分は判りやすい言葉で言うと「魂・たましい」です。そして魂と心は違ったものです。魂は宇宙のエネルギーといってもいいし、神様といってもいい、仏様といってもいい、そういう大きなエネルギーとつながっています。魂は「生きるエネルギー」そのもの、「無限の知恵」と直接につながった存在です。そしてこれは永遠に存在します。

ちなみに幽霊の事を「死んだ人の魂」という言い方をしますが、これは間違っています。幽霊とは肉体が死んだという事が判らない「心」がこの世に残り続けたものです。いわば勘違いした心です。だから幽霊のことを「迷った霊」と呼びます。

あなた自身は魂であって、心ではありません。心というのは生まれてから、いろいろな経験をして、そのことを通じて蓄積された一種の思考パターンです。考え方のくせ、少し難しい言い方で判りにくいかもしれませんが、経験に対する反応のパターンです。それは単なる反応パターンで、あなた自身ではありません。

 そこで、先ず知らねばならないのは今悩んだり、苦しんだりしているのは決してあなたではないという事です。悩んでいるのは、苦しんでいるのはあなたの心です。人生というのは自動車教習所のようなものです。心という自動車を自在に動かせるようになるための教習所です。体も心も本当は魂が動かしています。

「心」が心臓を動かしたり、血圧をコントロールしたり、体温を維持したりしているのではないことは判りますね。息はしばらく止めることが出来ますが、寝ているときには止められません。

意識しても心臓を止めることは出来ないでしょう。寝ている間も呼吸をつづけさせ、心臓を動かし続けているものは魂です。このように心も体も本当は魂が働かせているのです。

身体以上に「心」の運転はなかなか難しいのです。心には「くせ」があるからです。心とは経験に対する反応のパターンだと言いましたが、何度も何度も同じような経験をして、その経験に同じように反応していると、それが心のくせになります。何かあるとそれに対して同じような反応をしてしまうようになります。しかし、それは自動車の「くせ」であって、運転者の「くせ」ではありません。

このように、先ず知らないといけないのは、苦しんだり悩んだりしているのは「心」であってあなた自身ではないという事です。次に知らねばならないのは、そんな心を上手に運転するコツです。これまでに書いたように人生とはある意味では「経験」とそれに対する「反応」で作り上げられるものです。

人生に同じことが起こっても、すべての人が必ずしも同じ反応をするとは限りません。人生にはコントロール出来ないものと出来るものがあります。例えば「人は死ぬ」という事はコントロールできません。「男として」「女として」生まれるということもコントロールできません。ひとたび男として生まれてきたら一生男です。性転換という事も最近は出来ますが、本質は変わりません。

以前面白いテレビ番組を見ました。男か女を瞬時に見分ける犬がいるのです。はるな愛というタレントをはじめ、一見男とは見えないようなおかまタレントがことごとくその犬に正体を見破られていました。人間には判らなくとも犬にはちゃんとわかるのです。人は必ず死にます。死に方はある程度コントロールできますが、死ぬという事はコントロールできません。

コントロールできない事をくよくよ悩んでも仕方がありません。人生はコントロールできることに集中することで開けます。コントロールとは難しい言葉では制御ですが、わかりやすく言い換えれば「選択」という事です。「経験」と「反応」で言えば、「経験」の方は選択できなくとも「反応」の方は選択可能だ、という事です。

 極端な言い方に聞こえるでしょうが、人生におけるあらゆる出来事に本来意味はありません。出来事に意味を与える(反応する)のはあなた自身です。だから同じことが起こっても人の反応は様々です。同じ出来事をポジティブ(前向き、積極的)に受け止める人がいます。逆にネガティブ(後ろ向き、消極的)に受け止める人もいます。

素晴らしいと同時にやっかいでもあるのですが、心には力があります。それは一種の「引き寄せる力」です。同じ反応を続けると心はその反応を引き出すような同じ経験を引き寄せるようになります。その悪循環を「不幸」と言います。しかし、これは変えることができます。うまくコントロール、選択すれば「幸せ」という善循環にすることもできます。反応はコントロール、選択が可能だからです。

それには先ず、魂から心にその反応を止めるように命令するのです。魂は心の奥底にあります。だから「心の底から」「もうこんな反応はしません」「こういう選択はしません」と宣言するのです。

 そして、同じような選択や反応をしていることに気づいたら、きっぱり意識してそれを止めることです。心というのはなかなか手ごわい相手ですが、粘り強く続けたら最後はあなたが勝ちます。心はあなたが生み出したものだからです。

ここで上手に心をコントロールするコツをひとつ教えましょう。「人間万事塞翁が馬」「にんげん・ばんじ・さいおうが・うま」という諺(ことわざ)があります。中国の故事が語源で、このようなお話です。

中国の北の方に占い上手な老人が住んでいました。さらに北には胡(こ)という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。ある時、その老人の馬が北の胡の国の方角に逃げていってしまいました。この辺の北の地方の馬は良い馬が多く、高く売れるので近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめに行きました。ところが老人は残念がっている様子もなく言いました。「このことが幸福にならないとも限らないよ。」

そしてしばらく経ったある日、逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。「このことが災いにならないとも限らないよ。」 

しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行くと、老人は平然と言いました。「このことが幸福にならないとも限らないよ。」

 1年が経ったころ胡の異民族たちが城塞に襲撃してきました。城塞近くの若者はすべて戦いに行きました。そして、何とか胡人から守ることができましたが、その多くはその戦争で死んでしまいました。しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。

 ここにあるように人生に起こっていることで一見悪いように思えたことが後から考えたら、結局良かった、という事がたくさんあります。逆に良かったと思えたことが、大きな苦しみの始まりだったという事もあります。だから何事にも悲観的になりすぎないことです。悲観的になるのは仕方がないですが、なりすぎるのは良くありません。できるだけ前向き、積極的な心の状態でいられるようにすることが大事なのです。

その為の簡単な方法は神様にお願いすることです。宗教というのは何でもいいのです。一つの神様をある人はキリストと呼び、アラーと呼び、ブッダと呼んでいます。でも、元は一つのものです。そして私たちの魂はこの一つのものから来ています。だから本当は私たちはいつも神様とつながっています。

 神様というと遠い存在のように思うので、もう少し身近な存在で、あなたのご先祖様と言ってもいいし、守護霊と言ってもいい、守護天使と言ってもいい、とにかくそういう立派な方が四六時中あなたを見守ってくれています。そういう存在はいつもあなたのすぐそばにいらっしゃいます。そして応援してくれています。あなたが幸せになるように、あなたの生まれてきた目的が果たせるようにいつも導いてくれています。彼らは私たちの目には見えない世界にいますが、それは決して遠い世界ではありません。実際はすぐ側にいます。

犬笛という笛があります。犬には聞こえるのですが、人間の耳では聞き取れない周波数の音なので人の耳には聞こえません。紫外線や赤外線という光があるのは知っていますね。しかし人の目には見えません。人の目に見える光(可視光線)はある限られた周波数の内側でしかないからです。聞こえないから、見えないから、「ない」「いない」のではありません。聞こえなくとも、見えなくともあなたを守ってくれている存在はあなたのすぐそばにいらっしゃいます。だからそういった存在に心を向けることが大事です。

 心を向ける良い方法は「感謝する」という事です。「どこのどなたかは判りませんが、きっと私のご先祖様である方が私を守ってくださっています。私を守護している守護霊様、ありがとうございます。」と感謝すればいいのです。感謝の心を向けると、守っている方が守りやすくなります。すぐには判らないかもしれませんが、どうすればよいか自然な形で教えられます。突然気づくこともありますし、身近な人に教えられることもあります。

 だからご先祖への感謝、神様への感謝は大事なことなのです。ご先祖や神様には「お願い」してはいけません。感謝するのです。感謝を続けていると感謝にふさわしい環境に導かれます。

お墓や仏壇、神社やお寺で感謝のお祈りをささげることは大事な事です。でも、お墓や仏壇にご先祖様はいませんし、神社やお寺に神様や仏様がいるのではありません。お墓や仏壇がなぜ必要か言えば、見えない聞こえない対象にはなかなか本気になれないので、「本気になるために」形あるものを借りているだけなのです。

だから仏壇がなければ、お墓が遠ければ、亡くなった先祖の写真でもいいし、名前を書いた紙でもいいのです。そういうものがあると何もないより「本気」になりやすいのです。これらは心をその気にさせる道具です。

感謝が大事なことを以前、別の機会に書いたことがあります。それを以下に貼り付けます。

中村天風さんの教え「感謝を先とせよ」・・・中村天風さんは日本の大哲学者と言われた偉い人です。その天風さんが講演録の中でイギリスの諺(ことわざ)を紹介しています。それはこのような諺です。「Put the cart before horse」(馬の前に馬車を置く)。ネットで翻訳すると「主客転倒」や「本末転倒」と出ます。 この言葉の意味は、「馬の前に馬車を置いている」という事です。馬車の後ろに馬をおいても馬車を走らせることはできません。走らせたいなら馬車の前に馬を置け、と言う事です。

この諺を紹介しながら天風さんはこのようにおっしゃっています。(以下は私の記憶で天風さんの講演を正確に引いたものではありません)。「だから皆さんも、幸せになりたかったら、先ず感謝しないとダメなんだよ。でも、あんた達の中にはこういう奴もいるだろうな。『先生、私の人生、何も良い事なんかないんですよ、仕事はきつい、女房は美人でないうえに性格が悪い、子供も自分を嫌っている、その上カネもない、こんな状態で、どうしたら、感謝なんかできるんです?』ってね。」

「でも本当に幸せになりたかったら先ず感謝しないといけないんだ。そんな奴だって、三度三度ご飯(オマンマ)は食べてるんじゃないか。五体満足じゃないか。何よりまず生きてるじゃないか。そのことに感謝しろ、と言っているんです。そうして感謝できれば皆さん方の人生は感謝に相応しい状態に知らず知らずに入っていくんだ。これが宇宙の動かすべからざる真理なんだ。」

 ここで天風さんがおっしゃっているのは、「そうなりたければ、そうでありなさい」という事です。あなたが感謝している状態であれば、環境も感謝しうる状況になる、という事です。天風さんの言うように感謝することの全くない人はいません。

偶然入ったあるお店に「あたりまえ」というタイトルの詩が貼ってありました。添え書きに「悪性腫瘍、大腿部切断三十七歳で亡くなった医師、井村和清氏の詩」とあります。

「あたりまえ、こんなすばらしいことをみんなはなぜ喜ばないのでしょう。あたりまえであることを 

お父さんがいる お母さんがいる 手が二本あって 足が二本ある 行きたいところへ自分で歩いて行ける 手をのばせば何でもとれる 音がきこえて 声が出る こんなしあわせはあるでしょうか しかしだれもそれをよろこばない あたりまえだと笑ってすます 食事がたべれる 夜になるとちゃんと眠れ そして又朝がくる 空気を胸いっぱいすえる 笑える、泣ける、叫ぶこともできる、走り回れる みんなあたりまえのこと こんなすばらしいことを みんな決してよろこばない そのありがたさを知っているのは それを失くした人たちだけ なぜでしょう あたりまえ」 

この詩の言いたいところは天風さんのお話と同じですね。

色々書きましたが、若いあなたには少し難しいでしょう。でも何度も読んでいると判るようになってきます。今判らないことでも、もう少し大きくなったら判るようになるでしょう。

最後に以前ある若い人に送った文章を以下に貼り付けます。これも参考にしてください。そして、いつも心をおおらかに広々とさせるようにしてください。

 人生の節目というと大げさですけど、ちょっとした転機を迎えている身近な若者へのメッセージとして書いた文章です。どなたかの役に立つかもしれないので共有します。 「こうして長く生きていると、色々なことが判ってくるんだけど、間違いなく言えるのは「人生に失敗はない」という事です。

 エジソンは電球を発明したけど、一番の難関はフィラメント(電球の中の光る素材)を何にするか、という事だった。 エジソンは手当たり次第に色々な素材を試してみたけれど、どれも使えない、9999回試して、ようやく日本の「竹の繊維」にたどり着く。 エジソンはそのことを「9999個、この素材は使えないという事を発見した」と言っている。そして10000回目(比喩だけれど)に正しい素材にたどり着いたんだね。

 プロ野球で「一流の打者」と言われるのは3割バッターです。 要は100回打席に入って、30回ヒットを打てば一流と言われる。 という事は一流と言われるバッターも残りの70回は失敗しているという事。 ヒットを打つにはとにかく打席に入ってボールに向かってバットを振らないといけない。そこでは、一流と言われる人でも70%は自分の思ったようにはならない。そして、その70%の失敗がないと30%の成功もない。 結局、失敗というのは成功へのプロセス(途中経過)なんだ。

 更にいうと、人生は成功するに決まっている。 成功できるようになっている。 たとえそのように見えていないことがあっても、それはプロセスに過ぎないんだ。プロセスを最終到達地であると思ってはいけない。 人生は長い。途中経過の小さな結果に右往左往する必要はない。 人間は成功するようにプログラムされている。 目的地にたどり着けるように、成功するように「目に見えない存在」がいつも見守り、助けて下さっている。

それをご先祖様と言ってもいいし、仏様と言ってもよい。 神様と言っても、天使と言っても、守護霊と言ってもいいけれど、とにかく、ちゃんと見守って下さっている。私にはそれがハッキリわかる。 そして、そのことを意識し、感謝の気持ちを持っていれば、一層早く自分の望む成功へと導かれる。

 人生には、たとえ一時思い通りにいかないように見えても、少し先から振り返れば、「それで良かった」と思う事が沢山ある。 だから、結果をあれこれ考えたりせず、「成功するに決まっている」「幸せになるに決まっている」ついでに「守って下さっている神様、ありがとうございます」と思うようにできれば良い。

 その確信が持てたら、人生は幸せへの自動操縦。 必要なのは「素直な心」だけ。 そして与えられた場所で力相応に「無理せず」出来れば「楽しく」、「努力」し、「頑張る」事。不安、心配もあって良いけれど、ない方がまっすぐ目的地に向かう事が出来る。何れにせよ最終的に全てはうまく行く。大丈夫!」

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民主主義の経営 つづき 動画 Windows8版 0

企業経営 民主主義

動画 Windows 8版です。

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企業経営 民主主義という選択肢 アルバラードストリートベーカリー社(ASB) 続き 0

企業経営 民主主義_mpeg4

前回のアルバラードストリートベーカリー社(ASB)の動画をアップしました。
上で閲覧できます。

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完全民主主義の企業経営 0

サンフランシスコの空港でこのブログを書いています。

現在、アメリカ国内を旅行中ですが、昨日、この旅の目的の一つであったアルバラードストリートベーカリー社(ASB)を訪問し、社長(CEO)のタックさん(Mr.Joseph Tuck 写真)にインタビューしてきました。
ASBはサンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを使って車で1時間ほどのPetalumaという町にあるパンを製造、販売する会社ですです。

ここでは120人の従業員が働いていますが、彼らは従業員であるとともに会社のオーナーでもあります。年商は2780万ドル、主な得意先は全国の主要なスーパーマーケットで、環境志向、健康志向の高い商品が強みで、世界最大の自然食スーパーであるホールフーズとの取引額も大きな企業(?)です。工場の設立は1977年、タックさんは1981年入社で、初代の社長でもあります。

私がここを知ったのはマイケルムーア監督の映画、「キャピタリズム・マネーは踊る」の中でこのパン工場が紹介されていたからです。
この映画でこの会社を知って以来、ここを訪ねるのは念願でした。
マイケルムーアはこの映画で弱肉強食の現代アメリカの資本主義を痛烈に批判していますが、完全な民主主義的運営を企業経営に取り入れて成功している企業の一つとしてここを紹介しています。

ここでは社長を従業員が選び、重要な会社の意思決定もすべて従業員の承認の元、民主的に決定され、報酬は公平に分けられ、業界最高の給与水準と高い収益性を両立させており、そのことが映画では紹介されていました。この映画にも出ているタックさんはクリントイーストウッッド似で、ピアスをした穏やかな人物です。

タックさんの上司は従業員が選んだ9人の取締役(理事)達です。9人の任期は3年で、選挙でこれも従業員の中から選ばれます。
CEOのタックさんは会社を経営するうえで必要なこと、例えば経営計画の作成やその実施状況報告、人事や報酬に関すること、その他の重要事項をこの取締役会に報告し、その承認を得て実行しています。経営内容はすべてガラス張り、各自の報酬を含めて一つの隠し事もありません。
従業員は損益計算書やバランスシートを読む事ができ、会社の状況をよく理解しています。

利益目標はだいたい売り上げの8%だそうですが、これを超えた利益はすべて社員にボーナスとして公平に分配されます。ちなみに昨年のボーナスは一人当たり3万5千ドル(およそ300万円)だったそうです。ただし、従業員がオーナーですから、会社の内部留保になった利益も結果従業員のものになります。

私は企業経営というのはこのASBのような方向に進化していくのが正しいと思っていますが、実際ここを訪問し、話を聞いて、そのことへの確信を深めることができました。

今回は1時間ほどの訪問でしたので、あまり詳しい話は聞けませんでしたが、時間があればもっと面白いエピソードも聞けそうに思いました。
近いうちに、このパン工場も含めて今後の企業経営の正しい方向性を学ぶ研修ツアーを企画して、改めて経営者の皆さんと勉強する機会があればと思います。

追加の写真や映像、コメントも次回アップします。

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